京都…というと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか…。
清水寺、八坂神社、祇園、嵐山や伏見稲荷…京都にはたくさんの観光スポットがありますよね~。ぢつは、ワタクシ、京都でぜひ行ってみたい場所があったんです。仕事で京都に行くことが年に1~2回あるのですが、なかなか時間がとれずにいつも断腸の思いで帰りの新幹線に乗っていたのですが…なんと、この度、帰りの新幹線までにたまたま時間が空いたので「2時間もあるの?じゃぁ…も、もしかして…行ける?」と、悲願の大垣書店を散策することができたのです!!
そして、なんと、たまたま大垣書店では創業80周年を記念していて文庫祭りの真っ最中でした。各店で文庫フェアを開催していたのです!京都の書店員のおススメの一冊を…堪能してまいりました~。
大垣書店とは…
とはいえ、大垣書店とはどんな本屋さんなのでしょうか…ちょっと調べてみました。
大垣書店は、創業が昭和17年7月だそうです。現在は、京都を中心に大阪や兵庫県、滋賀県まで店舗を広げているようですね。店舗数でいうと42店舗ということですから、なかなか大きな本屋さんですよね~。
数年前に、京都の堀川新文化ビルヂングというところで、地域と文化・芸術を結びつける拠点としてオープンしたというようなニュースが話題になりました。そちらにも行ってみたかったのですが…場所がわからず、今回は烏丸通りと四条の交差点のところにある、大垣書店京都本店に行ってまいりました~。
京都の方の話を聞いていると…「昔」というときの単位が違うと感じることがあります。ですので、80年というと…「え?このあいだ?」という感じがするのかもしれませんが…コレからも、京都の文化の中心地として頑張っていただきたいと思っております。
数年前に、京都のジュンク堂書店も閉店してしまったので、ほんとに頑張ってください~。
本屋さんの中はすごいことに…
実は、以前にも1回だけ大垣書店本店に入ったことがあるんです、ただ、通っただけだったんですが、食事をするために人についていったんですよね~。確かお寿司だったかなぁ~。室町通りの方からも入れるようなお店でしたね~。京都の方でしたらピンとくるでしょうが、普通で考えたら「え?本屋さんでお寿司?」ってなりますよね~。そうなんです、ちょっと変わった造りになっていて、どこからがカフェ?どこからが本屋さん?というような感じなんです。そんな店内MAPを激写してきました。
このようにビルの1階に本屋さんが広がっているのですが、周りに色々なお店があって、すごく不思議な感じなんです、一番奥にはスーパーマーケットもあって日常生活の中に本があるというような感じなんですね~。
四条通りから入ると、花屋さんがあるので香りもいいですし、本屋さんの中でネギが飛び出した買い物袋を持った方とすれ違ったり、スーツをパリッときたビジネスマンとすれ違ったり…着物の方や外人の方まで…京都の縮図がここにあるのかもしれませんね~。
本の分類が面白い
また、本の配置も面白いな~っと思いました。本屋さん自体はこのワンフロアですので、そんなに広い方ではないんですが、「考」とか「芸」というように分類されて配置されていました。ですので、同じ本が重複してる場合もあるのですが、周りの本に影響されて全く違う本に感じてしまうなど、不思議な感じがしました。
さらに、それぞれのコーナーには本棚が並んでいるんですが、整然と本棚が並んでるという感じではなく、裏小道を行くような…そんな感じに本棚が配置されているので、通ろうと思っても人がいたりすると、別の小道に行ってみたり…すると見たことない本が目に付いたり…散策しているなぁ~という感じがしました。うまく通れないこともあるんですが、それがまたいい感じなんです。
本の並べ方にも特徴がある。
たいていの本屋さんは、背表紙が並んでいることが多いと思いますが、大垣書店さんは…なんて言うんですか…棚に表紙が見えるような並べ方をされてる本が非常に多いんですね。ですので、場所をとりますから本の種類は多くないんですが…目線の位置に表紙があるので、何回も廻っても「あ、こんな本もあるんだ」とか「あ、これ面白そう」という発見があるんですよね~。いや不思議。じっくり見てたらワンフロアでも1日かかっちゃうかもしれませんね~。
ワタクシも、最初は1時間くらいの予定だったのですが、何回も廻っているうちにあっという間に2時間も経ってしまい、大慌てで地下鉄に飛び乗りましたけどね…。
京都の本もたくさんある…。
そして、他の観光地と違のでは…と思ったのが、京都のガイドブックや京都に関する本が多いと感じました。やはり、京都の魅力を知るためには、京都に詳しい方に聞くのが一番、そうなると…本屋さんに行って、ガイドブックを購入するのが良いと思いますが…都内の本屋さんではなかなか見つけられないような、京都の魅力をたっぷり紹介した本や雑誌、文庫からうんちく本までが揃っていますので、大垣書店京都本店に来ただけでも、十分に堪能することができますし、お隣のカフェでじっくり作戦を練るのが良いのではないでしょうか~。
また、当然ですが華道とか茶道とか、そういった文化に関する魅力的な本も多いですね。立ち読みしてるだけで時間が…。
創業80周年の文庫祭り!
まったく知らずに行ったのでびっくりしましたが、「旬」というエリアで文庫が並んでおりました。写真に撮りたかったんですが…色々と問題がありそうなので、看板だけ撮影してきました!
ということで、文庫祭りのラインナップが書いてあるチラシがあって、もらったような気がしてたのですが…見当たらない…。出てきたら、紹介します!
おススメの一冊はこれだ!
皆さん、ご存知でしたか?、あのクマのプーさんの著者であるA・A・ミルンが探偵小説も書いていたんですね~。いや、びっくりです。はたして、この小説にクマのぬいぐるみはでてくるのかどうか…気になるところですよね~。
この本は、創元推理文庫創刊60周年記念の名作ミステリ新訳プロジェクトの第3弾で、2019年に山田順子さんの新訳によって発売になったんですね~。知りませんでした。
そもそも、クマのプーさんの著者が推理小説を書いてること自体も知りませんでしたね~。クマのプーさんは、息子のクリストファー・ロビンのために書かれた本ですが、この赤い館の秘密は、探偵小説が好きだったお父さんのために書いたそうです。…いや、すごい人なんですね、ほんとに…。
赤い館…っていうのも、意味ありげに感じちゃいますよね~。赤いシャツを着ているのはディズニーのプーだから関係ないことはわかっているのですが…なんか、色々と期待しちゃうなぁ~。
京都っぽい本を買ってみた。
それと、ちょっと京都っぽい本を買ってみようと思いまして選びました。出版社が京都にあることを条件にしましたが、いや、色々と結構ありまして、選ぶのに苦労しました。その中でも、実用的でもあり勉強にもなりそうなのが、淡交社の「はじめて茶会に招かれました。」です。
実際には、招かれたことはありませんし、今後も招かれることはないと思いますが、イラストが豊富で漫画みたいで読んでも楽しそうです。お茶には興味があるんですが…飲むのと食べるのが専門です。
そして、もう1冊は、御朱印帳ならぬ御酒印帳です。「公式ガイドブック」ということで、こちらも京都の柿本書房さん発行の本です。御朱印帳のように、蔵元に行ってハンコ…というわけではありませんが、蔵元への場所やアクセス方法、見学時間などが紹介されていて、ラベル写真も豊富に掲載されているので、近所の酒屋さんで探してみるのも良いかもしれません。
公式ガイドブックVol2を購入したのは、東日本編だからです。そのほかにも、西日本編とかありましたしラベルを張る御酒印帳(ノートのようなもの?)も売っているそうです。
大垣書店80周年記念のブックカバー
大垣書店では、80周年を記念してブックカバーをプレゼントしておりました。全部で4種類あったようですが、ワタクシが行ったときには2種類しか残っていなかったので、とにあえず2種類をいただいてきました。
京都っぽいイラストのブックカバーです。あ、右側が折れちゃってますが、子どもが2人と山の隣には太陽が描かれていました…。
折り返しには、ブックカバーの説明が書いてありました。このイラストは、亀山達夫さんと中川敦子さんのユニットで「tupera tupera」(ツペラツペラと読むそうです。)
ホームページもあるそうですので、ちょっと、覗いてみてください~。
公式ホームページはコチラ → http://www.tupera-tupera.com/
あれ?我が家にも絵本かなにかがあったような気がしますが…。
子ども達が、お世話になりました…。
「私は本を読んだことがないし…」という衝撃の言葉から始まるこの文章ですが、「あるブックカバーの物語」ということで、土門蘭さんのショートストーリでした。
裏面は、「ある文庫本の物語」ということで、こちらもショートストーリー。
土門蘭さんは、京都在住なんですね~。残念ながら本を読んだことはないのですが、これを機に探してみたいと思います。
私は、本を読んだあとは…ブックカバーを取ってしまいますが、お気に入りのブックカバーは保存してあります。さらに、もっとお気に入りの場合…もしくは、1枚しかない場合は…そもそも、使いません。ですので、今回いただいたこれらのブックカバーも本を読むときは、別のブックカバーに変えて読みます。
こういったブックカバーも…けっこう場所をとるんですよね~。でも、最近はブックカバーもカラフルですから、華やかですよね~。昔は…ちゃいろい紙に、赤とか黒とかで1色が普通でしたけどね~。
コメントで情報をいただきました~。 2023年5月31日更新!
大垣書店の80周年を記念するブックカバー。上記の記事では4種類と書きました。
たしか…店員さんが、ブックカバーをパウチしたサンプルを見せてくれて、そこから選んだと思います。終了のシールが貼ってあって、「こちらとこちらしかないのですが…」という感じだったと記憶しているのですが…。
コメントを下さった方によると(コメントは、この記事の下の方にあります。)5種類だということで、こんなサイトまで教えてくれました~。
書皮ギャラリーですって → いや、これすごいよ。
いや~、ワタクシもブックカバーというか書皮(なんて読むのかな…しょひ?)を集めていますが、ここまで細かく…日付とか記録してないですね~。いや、素晴らしいですね。
こういう楽しみ方もあるんですね~。いいなぁ~。
ちょっと…ワタクシもやってみようかな…。
というわけで、このホームページによると、5種類になってました。
う~ん。ネコのブックカバーは初めてみたと思います!
これがあったら、「くやしぃ~」ってなってたと思うので…。多分、人気すぎてすぐになくなってしまい、問い合わせが多いから、見せるのやめようという話になったのかもしれません。
まぁ、単純に見落としていたというだけかもしれませんがね…。
というわけで、5種類に訂正いたします。大変失礼いたしました。
そして、コメントを下さったyossyさん、ありがとうございました~。
まとめ
というわけで、何年か越しの悲願! 京都の大垣書店本店の散策レポートでした~。また、行く機会がありましたら、別の店舗なども行ってみたいですし、それ以外にも本屋さんがあると思いますので、紹介できればなぁ~っと思っております。
おまけ
今回紹介した御酒印帳ガイドブックは、ビニールに入っていたのでテープを貼っていただいたのですが、「大垣」という部分が切れていまして…。もしこれが、「大垣書店」と書いてあったら…。とっておいたかもしれませんね~。
また、あとから失敗した!と思ったのが、「袋いりますか?」と聞かれて(今回紹介した本以外にも買ったので結構な量だったから)、キャリーがあるから「大丈夫です」と言ってしまったんですよね~。
あぁ~、有料でもいいから、ビニール袋か紙袋に入れてもらうんだった…。無念。
読んだ〜。 2023年6月21日更新!
まだ、茶会に招かれたことはありませんが…教養としてね、読んでみました。
基本的に漫画仕立てですし、サクッと読めて、なるほど〜そうだったんだ〜という感じの本です。まぁ〜1回読んだだけでできるわけはありませんから、招かれたら読むということで、最低限の知識だけ持っていけばいいのかなぁ〜っという感じです。
家に一冊あれば安心という類の本ですね〜。面白く学べました〜。
そしてもう一冊は、クマのプーさんの作者、A・A・ミルンが書いた探偵推理小説ということで、読んでみました〜。まぁ〜タイトルにもあるように、赤い館で殺人が起きるのですが、冒頭…外国の推理小説ではよくあることですが、登場人物を覚えるということが重要になって、巻頭にある登場人物一覧と行ったり来たりしたんです。
ただ…最初だけで、後半は登場人物…少ないです。なので、話もスッキリしていて、非常に面白く読みました。
犯人についても、ありがちな後半に読者が微塵も知らなかった事実が判明して、急遽、あなたが犯人みたいなことはなく、そもそも怪しいし、そうじゃないかな〜っていうのも、なんとな〜くわかるんですが、一緒に考えていくという感じで楽しめました。
まぁ~最後の犯人が判明するところには、劇的な何かを期待もしてたのですが、まぁ、素人探偵ですからね。このぐらいで良いのかもしれません。
推理小説がこれ1冊とは…もったいない感じがしますけどね~。きっと、お父さんは喜んでくれたのではないでしょうか~。
コメント
はじめまして、ブックカバーは、5種類だと思います。自分は、都内のブックスタマでもらいましたが。
https://shupi.info/a57-ogaki.html
大垣書店さん自体は、コロナ禍時に通販で本買ったことあります。一度、京都の店にも行ってみたいと思います。
はじめまして。コメントありがとうございます。
そうでしたか!ブックカバーは5種類でしたか~。大変失礼しました。
このホームページもすごいですね~。80周年のカバーもしっかり載っていますね~。
猫のカバーは初めて見たような気がします。
これがあったら、すごい悔しがったような気がするので…。
京都には、たま~に、仕事で行くことがありますが、
いつも時間がないんですよね~。
京都の堀川新文化ビルヂング店にも行ってみたいんですけどね~。
また、何か情報がありましたら、教えてください~。