世界初の「NFT電子書籍」付き新書がハヤカワ新書で発売!

本や読書。

 ハヤカワ文庫といえば、SFであったりミステリであったり…海外作品などで有名ですよね~。
そんな早川書房が6月からハヤカワ新書を創刊し、激戦の新書界に参入となれば…どんなラインナップなのか気になりますよね~。
 詳細をレポートします!

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新書ってなんだっけ?

 新書というは、文庫よりもちょっと大きいサイズの本で、カバーのデザインが決まっていて、現代の話題性の高いテーマについて、さくさく~っと読めてしまうという頼りになる本です。

文庫と親書のサイズの違い!

 気になる事などの入門編としても活用できるので、新書を読んだ後に参考文献を読んだりして興味と知識を深めていったりもできますし、誰がどんな研究をしているのか…というようなことも知ることができるので、とっても便利なんですよね~。お値段も、1000円前後ということもあって、非常にありがたいのですが…興味を惹くタイトルが多いので手を広げると…出費が多くなるという欠点があります。

なぜ今、新書レーベルを創刊なのか…

 新書といえば、岩波とか講談社、中公、ちくまというイメージが強いかもしれません。ただ、最近は、色々な出版社が新書レーベルを創刊していて、非常に激戦区でもあります。

 いかに、話題性の高いタイトルの本を出せるかというところにかかっていると思いますが…

ハヤカワ書房は、以前にも新書を発行していた?

 早川書房は、「ハヤカワ新書juice」という新書を発行していたのですが…そういえば、最近みないですね~。たぶん…我が家にも1冊もないかも…ごめんなさい。

 なんらかの理由で…失敗してしまったのかもしれませんが、ちょっとお高かったかもしれません。
 新書を2冊買ったら…2千円でお釣りがくるくらいがいいですよね~。やはり、1冊1000円以下がベストかなと思います。

 今回、新しく創刊されるハヤカワ新書のお値段は…1000円くらいという事で、なんとか食い込めるといいなぁ~っと思っております。

どんなラインナップなの?

 ということで、6月に発売されるのは、こちらの5冊です。

公式HPより

 どうでしょう、気になるタイトルはありますかね~。

マークはいいんじゃないの?

 新しレーベルといえば、こう…イメージカラーだったり、ロゴデザインだったりが重要だと思いますが、前回のジュースも良かったんですが、今回のロゴもいいですよね~。

公式HPより

 なんか、SFっぽいじゃないですか、ブラックホールとホワイトホールみたいな…。表紙の色も青をポイントとしてあって宇宙をイメージさせる感じが素敵だと思います。

 ただ…背表紙を見てないのでなんとも言えませんが…目立つのかな?という心配があります。
 本屋さんに行って、新書コーナーにいくと…いや、もうカラフルですごいですもんね。地味すぎやしないかと心配になったりします。

ラインナップ紹介!

 さて、それでは1冊ずつ簡単に見ていきましょう~。

①名作ミステリで学ぶ英文読解 越前敏弥 1056円(税込) 206ページ
 名作ミステリで英文を学ぼうという本です。早川書房でも、海外のミステリを翻訳している越前さんが、名作ミステリの英文の謎を取り上げながら、英文読解のポイントを解説してくれるっていうんですから、名作ミステリファンにとっても楽しめそうですし、英語を勉強している高校生にも役立つようです。アガサ・クリスティーやコナン・ドイル、エラリー・クイーンなどの英文がかなり手ごわいのだとか…英語は中学生で挫折したワタクシでも読めますかね~。

②古生物出現! 空想トラベルガイド 土屋健 1100円(税込) 304ページ
 日本ではやたらすごい恐竜の化石はあまり出ませんが、それでも古代生物の化石はたくさん発見されています。そんな古生物が現代の日本の街に存在していたら…想像でありますが…楽しいような怖いよな…ナウマンゾウと散歩、潜水艇でアンモナイト見物、スピノサウルスとお食事タイムという…魅力的な空想の旅を楽しめるガイドブックのようです!ちなみに…スピノサウルスのお食事って…食べられちゃうってことじゃないですよね…。

③馴染み知らずの物語 滝沢カレン 1056円(税込) 200ページ
 モデルなどで活躍中の滝沢カレンさんによる物語。カフカの「変身」や与謝野晶子の「みだれ髪」、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」が大変身ということで…。
 それぞれの短編集という感じですかね~。洋服を着替えるように色々な物語がつむがれるようです。

④現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来 藤井直敬 1078円(税込) 272ページ
 現実とは何ですか…と聞かれても、ちょっと答えられないですよね~。脳と意識の関係、そこにテクノロジーが関係してくるとなると…まったくわかりません~。
 この問いかけに、8人の方が対談形式で答えを導きだしているようです。私たちの脳を刺激してくれること間違いない答えとは!
 対談の相手は、市原えつこさん、伊藤亜紗さん、稲見昌彦さん、今井むつみさん、加藤直人さん、安田登さん、養老孟司さん、暦本純一さん。

⑤教育虐待 子供を壊す「教育熱心」な親たち 石井光太 1056円(税別) 256ページ
 いや…これは怖いですね。ワタクシにも子どもがいるので…心配です。親として、この厳しい世の中で生きて行ってもらうために、子ども達には勉強をお勧めしておりますが、その親の行為が実は悪影響だったり、虐待に繋がっていたりしたら…。親には悪気なないことが問題になってくると思うのですが、いったいどんな事が教育虐待になっているのでしょうか。いや気になる。
 現代の親子の在り方を考えさせてくれる本なのではないでしょうか。

 というわけで、簡単に5冊を紹介してきました。どれも魅力的な内容ですよね~。とはいえ、毎月増えていくわけですから、どれもこれも買えませんからね~。
 厳選して…買ってみたいなと思っております!

創刊記念ガイドブックもあったよ…。  2024年2月10日更新!

いまさらですが…。

発売日はいつ?

 正式には6月20日ということになっております。
 ただ…これ疑問なんですが、発売前に並んでる本屋さんもありますよね~。わりと、ゆる~い感じなんですかね。出版業界は…。
 まぁ、我々としては困ることではないのですが、予約して待ってたら隣の人が読んでた!っていう事もありますからね。まぁ、村上春樹さんの本とからなまだしも、目くじらを立てるようなことでもないのかもしれません。

 というわけで、6月20日以降に本屋さんで買います!多分、売り切れることはないと思うのです。

今後の予定は?

 そして、気になるのは、今後のラインナップの予定ですよね~。
 刊行スケジュールはでておりまして、

  2023年7月19日 第二弾 3冊!
  2023年8月22日 第三弾 3冊!

 となっております。
 先日、7月のラインナップが発表になりました~、こちらです。

ソース焼きそばに謎があるの? 気になる~。
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まとめ

 というわけで、簡単に6月創刊のハヤカワ新書の紹介をしてきました~。
 この後も、情報が入り次第、更新していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

というわけで買ってみた! 2023年6月23日更新!

 とりあえず、1冊買ってみました。

2種類あるんですよね~。

 もう1冊買おうと思ったのですが…そういえば、NFT電子書籍付って書いてあったな~っと思いました。このNFT電子書籍付の方が、ちょっと値段が300円くらい高いんですね。

 で、このNFT電子書籍とはどんなものなのか…というのを検証したうえで、どっちの本がいいのかを決めて、もう1冊買おうかな~っと思ったのです。

売り場の様子

 まだ、5冊しかありませんからね~。

講談社のブルーバックスに挟まれています。

NFT電子書籍とは…

 え~、帯にNFT電子書籍とは何かという説明がありまして、え~っとそれによると…

 『本編と同内容の電子書籍をNFT化。「FanTopアプリ」上のビューアで快適にお読みいただけます。NFT電子書籍は、従来の電子書籍とは異なりFanTop上で売買、譲渡することもできます。さらに、作品によっては、追加のテキストや動画、音声、画像など、NFT電子書籍だけでお楽しみいただける限定コンテンツを収録。「未知の扉をひらく」というハヤカワ新書のコンセプトのもと、新しい読書体験を提供します。』と書いてあります。

 なるほど~、新し読書体験ですから…楽しみですね~。とはいえ、体験するためには…色々とやらなくてはならないことがありそうですね~。

 まず、「電子書籍をNFT化」というのは、どういうことかというと、NFTはデジタルになっているモノの所有権を証明するものということですよね~。ん~、もともと、電子書籍を購入した場合、その記録があるので、端末が変わったりしても読む事ができているのですが…似たようなものなのでしょうか…。
 特徴として、言われているのはNFTは、暗号通貨などで利用されているブロックチェーンの技術をつかっているので、コピーが不可能であるということですね。ですので、紙の本も何万部刷られようが、我が家にある特別の1冊であるように、デジタル的にもワタクシの1冊という証明がされているってことなんですね~。まぁ、それを紙の本と同じように、売ったりあげたりできるということですが…。
 あまり、普通の電子書籍との違いが…ピンとこないですね~。

 ま、それよりも、追加のテキストとか、動画などの限定コンテンツの方に興味がでてきますね~。

FanTopアプリを導入してみよう~。

 本には、特典用のカードが入っておりました。

表と裏です。

 とりあえずは、アプリをダウンロードしなくてはなりませんから、右下のQRコードから行ってみましょう~。

これは…長くなるから…別記事でやろう!

 と…始めてみたのですが、これ、なが~くなりそうですので、別の記事にします!
 こちらの記事には、本を読んだ感想とか書きたいので…。

 そんなわけで、NFT電子書籍の導入記事はコチラ → 新しい読書体験とは…。

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そして、読んでみた~。 2023年7月1日更新!

 というわけで、読んでみました~。
 この本は、著者の藤井直敬さんが、現代科学レクチャーシリーズというイベントで、色々なゲストに「現実とは何か?」というテーマで、お話をいただいたり対談したのをまとめたものです。

 2020年から毎月1回開催しているということで、2023年の1月時点で、31回も開催されているそうです。その中の8回分が今回の本にまとめられているというわけです。
 対談の最後に、藤井さんがゲストのかたに、「〇〇さんにとって、現実とはなんですか?」という質問があって、「〇〇です」という感じで答えているんですが、まぁ~、色んな考え方があって、面白いですね~。やはり、その方の環境というか考え方だったり、現在研究している分野だったりが違うと、考えている現実というのがまるで違ってたりして、面白いな~っと思いました。
 ですので、難しい言葉もでてきますが、この本を読むと現在の主流というのかな、テクノロジーの現在がわかるというわけです。たぶん…。

 章の終わりには、QRコードが付いていて、対談の様子だったりが見れたり、対談の中ででてきたテクノロジーの一角を動画で見ることができるので、今までにない感じの本でもあります。

現実とは何かを考えてみる前に…。

 今回の本を読んで、気になったのが最後の質問のところで、「〇〇さんにとって、現実とはなんですか?」というもので、ぢつは、本の中では質問の形式が統一されていない。

 たとえば、第一回目の稲見さんのときは、Q&Aというコーナーのなかで、『稲見さんにとっての「現実とは何か?」を一言で教えてください。』と聞いています。が、第二回目の市原さんの時は、対談の中で最後に、「最後に、市原さんにとっての現実とは何ですか?」と聞いています。第三回目の養老先生のときは、Q&Aで、「最後に、養老先生に。現実とは何ですか?」、第四回目は、こちらもQ&Aで、「最後に、暦本さんにとっての現実とはなんでしょうか?」、第五回目もQ&Aで「最後に、今井先生にとって現実とは何ですか?」、第六回目は、二回目の市原さんと同様で、対談のなかで、「最後に現実とは何かというのを一言でお願いします」。第七回もトークのなかで、「最後になりますが、安田さんにとって現実とは何でしょうか。」、第八回の伊藤さんは、Q&Aで「最後に、伊藤さんにとっての現実とは何かを教えてください。」となっています。

 細かいことですし、実際のイベントを見ていないのでなんともいえませんが、トークの中で聞いちゃっている時が3回。Q&Aというコーナーで聞いているときが5回あるんですよね~。で、このQ&Aには、藤井さんが答えている時もあることから、藤井さんが質問しているのではなく、司会とかコーディネーターの方が質問をしているわけですね。ここには、台本があると思うので、質問で聞いている場合は、同じ聞き方になっているはずです。たぶん、対談だと雰囲気と流れで聞いてしまって「あなたの」をつけ忘れてしまったり、そもそものテーマが「あなたにとっての現実」なんだから、わかってんでしょ。という感じだとは思います。

 なんでこんなことを言うかというと、「現実とは何ですか?」という質問と「あなたにとって現実とは何ですか?」という質問では、答え方にも違いがあるような気がするんですよね~。というのは、自分でも考えてみようと思った時に、「現実とは何か?」を考えるのと「自分にとっての現実とは何か?」を考えるのでは…重さが違うな~という感じがしたからです。

 自分にとっての場合は、まぁ、思ってることを言っていいと思いますが、単純に「現実とは何か?」を言う場合は、なんか、理由とか証明とかもないとダメなような気がしちゃって…。

 たぶん、それがわかっているので、藤井さんは「あなたにとって」という言葉をつけているわけで、答えなんてないんだから、好きに言っちゃって~という感じなんだと思います。だから、トークの時には、サラーっと「現実ってなに~?」って聞いているんだと思います。逆に言えば、トークで聞いていう時というのは、藤井さんは緊張していない。考えながらしゃべってない…のかもしれない、リラックスできてるということなのかもしれませんね~。つまり、地に近いということか…。ふむふむ。

 というわけで、レクチャー、対談、Q&A、振り返りを読んでいくと…関係性がわかるような感じがして面白かったです。

というわけで、現実とは何かを考えてみよう

 僕が石を拾う。飼いネコにそれを差し出してみる。
 ネコは石のにおいをクンクンかぐような仕草をした。
 つまり、石は存在する。これは、現実なんだと思ったら目が覚めた。

 右隣で寝ているネコに夢の話をしてみたが、うるさそうに半目を開け、
 欠伸をして目を閉じた。

 夢は現実ではないのかもしれない。

 そこで、左隣に寝ている嫁に夢の話をした。
 かわいいね(ネコが)といった。

 夢を見たということは現実になった。
 夢なのだから、石は現実には存在しない。

 現実は、感覚では証明できないかもしれない。
 感覚は、存在を証明できても、現実は証明できない。

 感覚が現実になるためには、他者が必要になる。
 自分の現実とは、つねに誰かに証明してもらうものなのかもしれない。

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次ページでは…7月に発売されたハヤカワ新書を紹介しまーす。

 どれを読もうか…なやみましたけどね~。

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