教養文庫コラボフェア2025!2つのレーベルが加わって、11年目の新たなスタート!

本や読書。

 このブログでも紹介したことがある教養文庫コラボフェア~。
 2025年の今年は、なんと、新しく2つのレーベルが参入ということで、盛り上がってきていますね~。
 なんか、新しい名前を考えたい感じもするのですが…さて、どんなレーベルが…そして、どんな文庫が紹介されているのか…しっかりとご紹介しまーす。

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教養文庫とは…

 出版社が発行している文庫には色々なジャンルがありますよね~。ミステリーとかホラーとかSFといった感じで…その中に、「教養」をテーマにした文庫を主に「教養文庫」と呼びます。

 教養という言葉を辞書で引いてみると、「①広い知識から得た心の豊かさ。はば広く精神の修行を積んで豊かな精神の修行を積んで豊かな精神的活力を身につけていること。②専門的学問・知識の深いこと」(旺文社国語辞典より)とあります。まぁ、社会人として広い知識を得て、心の豊かさを持ちましょう~色々と考えていきましょう~ってことですよね~。そのための文庫本が教養文庫というわけです。

 出版社が発行するレーベルの中には、教養文庫のブランドもありますよね~。角川ソフィア文庫とかハヤカワ・ノンフィクション文庫…廃刊になってしまいましたが、現代教養文庫なんてのもありました。
 その一方で、中公文庫、河出文庫などのようにレーベルの中に教養文庫が入ってることもありますよね~。

教養文庫フェアとは…

この帯が目印です!

 そんな教養文庫を発行している出版社が合同で、コラボフェアを開催しているんです。各社の編集長の推し本が紹介されているんですよね~。最初は、5社でやっておりまして…最初の文字をとって…南米のチチカカコという感じだったんですが…色々ありまして…現在は6社になりました。

 名前も…考えたいところではありますよね~。河出文庫の「」、中公文庫の「」、角川ソフィア文庫の「」、平凡社ライブラリーの「」、朝日文庫の「」、ハヤカワ・ノンフィクション文庫の「」…アナグラムみたいですが…何かいい言葉があればいいですが…思いつきませんね~。

 単純に並べると…カチカヘアハ…フラダンスの曲名にありそうな感じですけど…。

本屋さんで小冊子を手に入れよう!

似顔絵がいいんですよね~。

 教養文庫コラボフェアを開催している本屋さんでは、小冊子が置いてあると思いますので、ぜひ、手に取ってみてください~。

 そして、今年は各社8冊×6社の48冊のラインナップとなっております!

今年の6社とは…

 教養文庫は今年で11回目となりますが、第1回から参加しているのが…

 ●中公文庫
  1973年6月に創刊ですので、2023年は創刊50周年です。学術・教養から文芸・エンターテインメントまで幅広いジャンルにわたって、約7000点超の作品を刊行してきたそうです。

 ●河出文庫
  1980年創刊。文庫専門の編集部を設けておらず、守備範囲の異なる編集者たちが企画を自由に出し合う体制であることが大きな特徴。現代思想や古典現代語訳シリーズなど、教養・学術ラインも粒ぞろいです。

 ●角川ソフィア文庫
 1996年創刊、角川の伝統を受け継ぐ総合教養文庫として、私たちの心に深く語りかける良質な作品を、読みやすく、美しい装幀で刊行しているそうです。

 第2回からは平凡社ライブラリーが参加!

 ●平凡社ライブラリー
 1993年に創刊、今年で30周年を迎えます。思想・哲学・歴史・文学の分野を問わず、古今東西の名著九百点余りを刊行してきたそうです。文庫よりも少し大きめの判型が特徴。

 そして、今回あらたに仲間に加わったのが…

 ●朝日文庫
  1977年に創刊、新聞社系版元としてノンフィクションやエッセイのベストセラーが多いことが特徴のようです。今後も知識とエンタメを主軸に生きる知恵となるような文庫を出版してくれるそうです。

 ●ハヤカワ・ノンフィクション文庫
  1977年に創刊、経済学や哲学、サイエンスを軸に、世界の最先端の知を分かりやすく説いた作品を展開中。文庫編集部は設けておらず…自由に文庫企画を出し合うというスタイル。

ラインナップ紹介!

 今回は…各出版社のラインナップから、これは!と思ったものを紹介しまーす。

1、大正天皇 原武史 朝日文庫 900円(税別)
 そう言われてみれば…大正天皇のことって…あまり歴史で聞かないし…よく知らないですよね~。明治天皇が強烈で…激動の昭和時代がありましたから…大正という時代背景とともに知っておく必要があるかもしれませんね~。

2、わかりやすさの罪 武田砂鉄 朝日文庫 860円(税別)
 あまりにもシンプルなタイトルから、昔の本なのかな~っと思っていたら2024年に発刊の本でした!情報が溢れる現代では、ホームページやSNSでも要約やわかりやすさ簡潔さが求められているかもしれませんが…そこに潜む罪というのを考えた本…のようです。ちょっと立ち読みした感じではありますが…色々と考えさせられ、自分で考えることの大切さを思い知らされそうです。

3、禅とは何か 鈴木大拙 角川ソフィア文庫 760円(税別)
 読まなければ…と思いつつ、積読になっている大拙の本の一つ…。じつは、二、三冊くらいは積読であるんじゃない~っと思っています。難しそう~っと思いますが、日本人だからこそ読んでおきたいと思う本でもありますし…現代からこそ読まねば…とも思うのですが…。

4、快感回路 ディビット・J・リンデン 岩坂彰:訳 河出文庫 880円(税別)
 河出文庫っぽい本…河出文庫は…夏の「ぜったいもらえる!」で買うことが決定しているので、あまり食指は動かないけれども…あ、こういう本もあるのね~。いつでてくるかな~っと予想しながら物色するのが楽しい!事前に購入してしまうと…夏に苦労することに…。

5、歴史と戦争 永井陽之助 中公文庫 880円(税別)
 語られ尽くした歴史、似たような話題と検証。それでも興味をもってしまうのは…我々は反省ができないからなのか、歴史上のIFを楽しみたいだけなのか…『戦史とは「愚劣の葬列」であり、そこから何を学ぶかがカギになる』と著者は言う…私たちは、繰り返し読んできた…ただ、何を学んできたかの検証はできているのだろうか…。

6、ロシア的人間 井筒俊彦 中公文庫 1100円(税別)
 ロシア人の話ではない、ロシア的人間だから…ロシア人の本質がわかるのかな~?日本人にもロシア人的日本人がいるのかもしれませんね~。そんなことがわかる本かもしれません。ワタクシは…ロシアの…演劇は好きですね~。どん底とか…。

7、知ってるつもり スティーブン・スローマン/フィリップ・ファーンバック 土方奈美:訳
  ハヤカワ・ノンフィクション文庫 1000円(税別)

 ハヤカワ文庫のやつって…河出と似ていて、気になるタイトル本が多いですよね~。こちらも副題が「無知の科学」ということで…哲学的じゃないですか~。ま、読んだ方がいいですね、これは…。

8、何もしない ジョニー・オデル 竹内要江:訳 ハヤカワ・ノンフィクション文庫 1060円(税別)
 なんとも魅力的なタイトルじゃないですか…何もしなくて「いい」とは言ってないんですけどね…。何もしないとは…どういう意味なのか…き、気になる…。「いい」って言ってくれ~。

9、怠惰への賛歌 ハートランド・ラッセル 堀秀彦・柿村峻:訳 平凡社ライブラリー 1500円(税別)
 こ、こちらもなんとも魅力的ですね~。「賛歌」ではなく「参加」したいです。怠惰…なんて罪悪感があって魅力的な言葉なんでしょう…。

10、増補 近代の呪い 渡辺京二 平凡社ライブラリー 1600円(税別)
 今…誰かをどうやって呪うか…という話ではなく、近代に囚われてしまった、呪われてしまったワタクシたちの話です。呪術廻戦にでてくるような呪いの話でも面白かったとおもいますが…ある意味、こっちの方が怖いかも…。五条悟を求む!

まとめ

 というわけで…教養文庫フェア2025についてのお知らせでした~。
 ぢつは…2023年の記事は書いたのですが…2024年の記事は書きませんでした…。たぶん、本も買ってないかな~っと思います…覚えてないけど…。
 なんとな~く、ジリ貧な感じがしてしまったのですが…やはり、色々読んでみると…教養文庫のすごさ、奥深さを感じるんですよね~。ドキドキ感、わくわく感は半端ないです。
 ただ…難しすぎて意味不明だと…苦痛ではありますが…でも、頑張って読むと…達成感だけはありますよね~。魂に刻み込むんだ~っと思って読んでいますけどね…無理することはありません。つまらないときは、読むのをやめちゃってもいいんです!楽しむことが大切なんです。

 というわけで、皆様も教養文庫を読んでみてください~。
 ら、来年の教養文庫フェアは…ある意味…ドキドキでたのしみですね…。

今年は…これに決めた!

 いや~、今年も…色々と…悩みました~。せっかくだから、新しく入ってくれたレーベルから…とも思ったんですが…興味が、気になるアレが…。衝動が…というわけで、今年はこれに決めました~。

何もしないことってできる?

何もしない ジョニー・オデル 竹内要江:訳 ハヤカワNF 1060円(税別) 430ページ
 意外に…何もしないことって難しい…。禅の境地か…?

本の神話学 山口昌男 中公文庫 1200(税別) 347ページ
 あれ…、今、気づきましたが…これ読むの2回目では? もう一冊あるよね…?…そうだよね…ブックカバー変わったよね!…ま…な、何回読んでもいい本だとおもいます!

あった~!   2025年2月16日更新!

というわけで、新旧そろいました~。

 左側の本は…古本屋さんで100円で買ったものですが…当時の定価は340円だそうです…。右側の本は…1200円ではありますが、「附篇」ということで、以前の本にはなかった部分が入ってますので、読みごたえもあるかもしれません。なんせ…もぅ…数十年前に読んだ本ですので…忘れちゃってますけどね…ただ、何年経っても選ぶ本って一緒なんだな~っと思った次第です。

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