現代短歌の魅力とは?歌人の瀬戸夏子さんと短歌の世界に飛び込もう!

本や読書。

 皆さんは、短歌を詠みたいと思った事はありますか…?ワタクシはよくありますね。電車が動かなくなって立ち往生している時など…焦った心情を表現するのにどうすれば…と悩む事もしばしばです。
 え?どんな風に詠んだかか聞かせろ?いやいや…そういう時の気持ちを短歌にできたらな〜っと思っているだけで、詠めるわけではありません。
 でも…そもそも短歌ってどういうのだっけ…?と聞かれてもですね…「リズムがよかったりする言葉の羅列」という風にしか言えず…短歌って…和歌?万葉集?俳句と違うっけ?あぁ、川柳かな…全然違いがわかりません〜。って言う感じです。はい。すみません。

 でもまぁ、なんとなくリズム良く言葉が流れていくと気持ちがいいですよね。そもそも、日本語って五七調のリズムにあう単語が多いと思うんですが、現代ですと横文字とかも増えてきて、なかなかリズムよくいかない場合もありますよね。ですので、短歌とか色々大変だろうなぁ~っと思っていました…が…そんな事、気にしなくてもいいらしいのです。自由な発想で繰り広げられる現代短歌を皆さんも詠んでみましょう。

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短歌ってなんだっけ?

 現代短歌と比べるためにも、ちょっとだけ短歌とは何かというのを紹介します。短歌とは、五・七・五・七・七の31音で表現される歌です。学生の頃に万葉集とかを習いましたよね、防人(さきもり)の歌とか…。あれも短歌の一種です。よく勘違いしちゃいますが、五・七・五で詠む俳句と違って、季語がいらないので、割と自由に作ることができます。その他にも、色々とルールはありますが、我々が自由に詠み始めようと思ったら、あまり気にしなくても良いかもしれません。まぁ、プロを目指すならしっかりと勉強しなくてはならないと思いますが…。

ちなみに、書いておくと…

  • 短歌…和歌の一形式、五・七・五・七・七の五句からなるもの。
  • 俳句…五・七・五の十七音を定型とする短い詩。
  • 川柳…前句付(まえくつけ)から独立した十七音の短詩。
  • 長歌(ちょうか)…和歌の一形式、五・七の句を二回以上繰り返して連ね、終わりを五・七・七で結ぶ歌

とありまして、川柳の前句付って何?って感じでもあります。なにやら、七・七の短句に五・七・五の長句をつける遊びの一種だったようです。たとえば「買うべきか、買わざるべきか」という前句付に「積みあがる 本がやがては キャットタワー」みたいな感じですかね。その後半部分が独立したのが川柳のようです。また、短歌があるなら…長歌もあるのかと思って調べてみました。が…ちょっと…長すぎて…例が考えられないですね…。「ちょうか」って読むんですね。長唄(ながうた)になると、またちょっと別ジャンルになりますので、この辺は省略いたします。また別の機会に…。

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自由に詠めと言われても…

A4サイズのチラシです。

 現代短歌だから、自由に詠んでいいんだよ。と言われても…そうは言ってもね~っと思う事もありますよね。そこで、「何事をはじめるにも、スターターキットの存在というのは重要だ」と歌人の瀬戸夏子さんは言い、何冊かのオススメの本を紹介してくださっています。しかし、何冊も買う前に、まずは瀬戸さんの著書「はつなつみずうみ分光器 after 2000 現代短歌クロニクル」を読んだ方が手っ取り早い気がします。

 この「はつなつみずうみ分光器 after 2000 現代短歌クロニクル」は、時代を刻んだ55の読むべき歌集でたどる最先端の短歌ガイドにして、待望の現代短歌クロニクルだそうです。2000年以降に刊行された重要な歌集の意味・面白さ・読みどころを紹介してくれ、さらに、今日の現代短歌史のキーワードをコラムで論ずるという、現代短歌を網羅した一冊になっております。

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瀬戸夏子さんて…?

 ここで著者の瀬戸夏子さんを紹介しましょう。
 瀬戸夏子さんは、1985年生まれの歌人です。本職の方ですね。まだ、お若いですからね。今後の活躍に期待大です。著書に「現実のクリストファー・ロビン 瀬戸夏子ノート2009-2017」があります。
 瀬戸さんは、早稲田短歌会で短歌を2005年から始めたそうですが、その頃からの文章が収録されているそうです。タイトルがクリストファー・ロビンですからね。もう、プーさんがいっぱいかも…と期待しちゃいますが、目次を見る限りでは、見当たらないです。この謎は読んでみないとわからないと思いますので、読んでみたいですね~。クリストファー・ロビンなのかプーさんなのか…。他にも、歌集が出版されていますので、ぜひ、本屋さんでお手に取ってみてください。

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実際どんな感じなんだろう…

 さて、だんだん短歌が読みたくなってきたところで、ちょっとだけ現代短歌のすごさを紹介しましょう。写真に写っている刊行記念冊子の裏側に、2021年に読むべき歌集ということで、瀬戸さんが5名の歌人の作品を紹介しています。これらを読むと…びっくりします。

 まず、単純に短歌を読もうとすると、我々は自然に五・七・五…のリズムで区切って読もうとしますよね。しかし、最初からどうやって読めばいいのか…と思っちゃう作品もあるんです。たとえば…谷川由里子さんの作品に…。

「1982年7月に誰かがのんだクリームソーダ」というのがあるんですが…最初の1982年7月にという部分までで、五・七・五ってことですよね…もう、どこで区切っていいのやら…。さらに「千四百円のフィーッシャーマンユニットを着て千四百円の価値を上げたいな」というのがありますが…もう、短歌なのかこれは…というような感じじゃないですか?

 さらに、この句読点がある短歌もあるんですね。笹川諒さんの作品に、「サンドイッチに光をはさんで売っている少年、のような横顔だった」…短歌なのこれ…。谷川さんにも「風に、ついてこいって言う。ちゃんとついてきた風にも、もう一度言う。」…短歌なんですかね~。

 まぁ、このように…短歌らしからぬ短歌が盛りだくさん掲載されていると思います。もちろん、安心してリズムよく読める短歌もたくさん掲載されていると思います。ただ、こういった短歌を読むと、やってみたい、詠んでみたいって感じになりますよね。
 こういう、学校で習ったのとは全然違う短歌をニューウェーブ短歌というそうなのです。

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ニューウェーブ短歌ってなに?

 ニューウェーブ短歌とは、短歌を話し言葉で表現したもので、思ったことや感情、季節の変化や日常の出来事などを自由に表現していいのだそうです。31文字に収まらなくてもいいんです。字余り、字足らずでもいいんですって~。そして、ニューウェーブ短歌の代表的な歌人といえば、穂村弘さんですよね~。日経歌壇で読んでます!
 そして…なんか小冊子でも、連載かなにかを読んでいたような気がしますが…すみません。思い出せません。まぁ、穂村さんについては、また別の機会に紹介したいと思います。

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最後に…

 いや~現代の短歌がこんな感じになっているなんて、ちっとも知りませんでした。楽しそうですし、自分の感じたままを素直に表現してみたくなりますね。では…私もチャレンジ…最近の話題から…。

 猫を拾ったその日から、逃げられないとは思っていた。昨年しまった夏物にまで猫毛がね~。

んん~。才能あるかも…。…。…。ダメですな…。

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