さて、ワクチンとか隔離とか聞くと、現在の新型コロナウイルスの話かと思ってしまいますが、実は、バナナを枯らす病原菌が世界で猛威を振るっているとか…。
あの、バナナが食べられなくなってしまうのでしょうか?調べてみました!
バナナって、あのバナナ?
そうです。あの、子どもからお年寄りまで大好きなバナナです。たま~に嫌いという方もいらっしゃいますが、珍しいですよね~。
そのバナナですが…そもそもどうやって増えているんでしょうか? 種あるの?
バナナの歴史
バナナの起源は、およそ4万年前と言われています。当時の野生のバナナは、黒い種だらけで食べられる実の部分は少なかったそうです。
そして、今、我々が食べているような種のないバナナが産まれたのは、紀元前5000年以上前に、自然のいたずらで、たまたま生まれたようです。
種のないバナナはどうやって増えるの?
種のないバナナは、おしべとめしべによる受粉によって実がなりますが、増えるためには株分けという方法ですよね~。
つまり、種のないバナナは人間にとっては美味しい食べ物だったので、東南アジアで株を分けて栽培したのがはじまりと言われています。人間が増やしたんですね~。
ただ、この株分けで増やすという方法は、同じ遺伝子をもつクローンなわけで、品種改良というのが、とても難しいのだそうです。
バナナにも病原菌が?
1950年頃、パナマを中心に菌がはびこり、バナナが枯れてしまったり黒ずんだりする病気が発生しました。そこから「パナマ病」と呼ばれるようになりました。
この病原菌は、フザリウム菌というカビの一種で菌がいた土は何十年も感染の危機が残るのだとか。
当時、パナマ病にやられてしまったバナナは、グロス・ミッシェル種という種類でしたが、何年もの研究により、パナマ病に強いキャベンディッシュという種類を見つけました。
このキャベンディッシュ種は、パナマ病にも強く世界で生産されるバナナの半分はこの種類で、日本で食べられるバナナもほとんどがこのキャベンディッシュ種だそうです。
ちなみに、パナマ病にやられたグロス・ミッシェル種は絶滅してしまったそうです。
フザリウム菌も進化?
ところが、1990年代になるとマレーシアなどで、キャンベンディッシュ種を狙う新しいフザリウム菌の変異体が現れます。「新パナマ病」と呼ばれているそうです。
この菌が、アフリカに飛び火、2019年には南米コロンビア、2021年には南米のペルーで見つかるなど、菌が拡大しているようです。
新パナマ病は、人の靴とか車のタイヤなどにくっついて、広がっていったようです。
土地がフザリウム菌に感染すると、しばらくの間は潜伏し、あるときから感染してしまうのだとか。一度感染してしまった土地を綺麗にする方法も現在のところはないのだそうです。
対策はあるの?
対策もそれなりには、進んでいるようです。まず、基本的なワクチンの開発ですね。ただ、また変異する可能性もあるため、新たな病原菌の出現を予想するなど、難しい技術も要求されるようです。
それと、新しいバナナの開発も進んでいるようです。遺伝子組み換えで新パナマ病に強いバナナを開発したり、種なしバナナと種ありバナナを交配させて新しい種のバナナを作ることも行われているそうです。
ですので、まぁ、そう簡単にバナナが絶滅することはないと思いますが、現在、私たちが食べているバナナの品種がさりげなく変わっている可能性もあるかもしれません。
バナナは意外に重要な食べ物です。
日本人にとって、バナナとは…まぁ、デザートとかおやつとか、主食として考えるのはダイエットの時ぐらいだと思いますが、世界では5億人近くの人がバナナを主食としているそうです。また、貴重な収入源にもなっているそうです。
そんなバナナが絶滅してしまったら、非常に大きな食料危機に見舞われてしまうでしょう。
なんとかしなければなりませんね~。
日本人はどのくらい食べてるの?
日本には、東南アジアや南米からバナナを輸入していますが、8割はフィリピンから輸入しているそうです。日本でのバナナの消費量は、リンゴやミカンより多いそうです。
ま、そりゃそうですよね。バナナは一年中食べられるのですから…コンビニに行けば売ってますものね。そして、なんといってもお祭りのときのチョコバナナは…絶対食べますよね。
何かお手伝いできることは…。
夏祭りのチョコバナナのためにも、バナナを絶滅させない活動をしたいと思いますが、我々には…食べること以外できそうなことはありません。
研究者の皆さんを応援します。よろしくお願いします!
ちなみに国産のバナナってないの?
静岡にたしか…バナナワニ園というのがあったような気がしますが、日本ではバナナは生産できないのでしょうか…。
なんと、やはり南国の沖縄県と鹿児島県で生産しているようです。だいたい年間200トンくらいだそうです。世界最大のバナナ生産国はインドで、3000万トンですから…まだまだ、日本産のバナナを気軽に食べることはできなそうですが…どこで売ってるのかな~?
日本にはまだフザリウム菌は来ていないのでしょうか、ちゃんと消毒をするなどの対策をしていただきたいと思います。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか。大丈夫なようでもありますが、危機感は漂っていますね。
人間だけでなく、動物や植物にも菌との闘いがあります。
こういった戦いを、何億年もの昔から繰り返してきたのが生命の歴史であるので、特別大騒ぎするようなことではないのかもしれません。
ただ、人がそういった事に対策をとれるように進化してきたからには、あきらめずに、子ども達が笑顔になるチョコバナナを守っていきたいなぁ~っと思っております。
何もできませんが…お決まりの一言…
「バナナが絶滅?! そんなバナナ~」というような事をいう日が来ないことを願っています!
ん?ちなみに、チョコバナナの…チョコは大丈夫なんだろうか…カカオは…。
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