教養文庫コラボフェア【この本で生き抜け!2023】。「チチカカコヘ」崩壊!

本や読書。

 さて、今年もやってまいりました。教養文庫のフェア~です!
 毎年楽しみにしているのですが…今年は事件発生です!

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事件とは?

 ななななな…なんと、講談社学術文庫が離脱したのです~。どういう事なんでしょうコレハ?

 教養文庫とは?

 出版社が発行している文庫には色々なジャンルがありますが、その中に、「教養」をテーマにした文庫を主に「教養文庫」と呼びます。
 教養という言葉を辞書で引いてみると、「①広い知識から得た心の豊かさ。はば広く精神の修行を積んで豊かな精神の修行を積んで豊かな精神的活力を身につけていること。②専門的学問・知識の深いこと」(旺文社国語辞典より)とあります。まぁ、社会人として広い知識を得て、心の豊かさを持ちましょう~色々と考えていきましょう~ってことですよね~。そのための文庫本が教養文庫というわけです。

 出版社によっては、教養文庫のブランドがあったりしますよね~。筑摩書房だったら、ちくま文庫以外にちくま学芸文庫とか、講談社だったら講談社文庫いがいに講談社学術文庫など、中公文庫や河出文庫などは、文庫のブランドの中に教養文庫も混じってるという感じで発行しています。

教養文庫フェアとは?

 そんな教養文庫を発行している出版社が、「教養フェア」と称し各出版社の頭の文字をとり、「チチカカコ」と南米の湖を彷彿とさせるような感じで始めたのが…今から9年前…。

 くま学芸文庫、中公文庫(ュウコウ)、角川ソフィア文庫(ドカワ)、河出文庫(ワデ)、講談社学術文庫(ウダン)…5社の編集長が、その時の世相を感じで推しの本を紹介するという魅力のフェア。

 途中から、平凡社(イボン)が入って、南米の湖へ行きたくなるような…「チチカカコヘ」という合言葉で盛り上げています。

 ポイントは…なんといっても、小冊子に書いてある編集長の似顔絵ですよね~。とくに、プレゼント応募とかはないんですが、教養文庫をテーマにしたフェアというのはあまりないので、貴重なんですよね~。

なぜ講談社は抜けたの?

 そんな教養文庫フェアも、2023年の今年で9回目で来年は節目の年になるところだったのですが…今年から講談社学術文庫が抜けてしまったので…コが抜けて「チチカカヘ」になってしまいました。

 それだと、意味がわからんということなのか、今年から「教養文庫コラボフェア」という風に名前が変わりました~。

 編集長の似顔絵も変わってないので、全然わからなかったのですが、小冊子を読んでいて何か足りないな~っと思っていたら5社になっていた…というわけです。

 なぜ、教養文庫の最大手である講談社が抜けたのか、詳しいことは明らかになっていません。
 大人の事情ってやつなのでしょうか…残念です。

それでも…学んでいかなければなりません!

 講談社が抜けたことは残念ですが、講談社が学術文庫を辞めたわけではありませんし、残りの5社で盛り上げていただければ良いかな~っと思っています。
 多様性が謳われる現代、学ぶべきこと知っておかなければならい事がたくさんあります。そんな時に必要なのが教養文庫、2023年のテーマも「この本で生き抜け」です。

 ぜひ、皆さんも教養文庫を手に取ってみてくださいね~。

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本屋さんで小冊子を手に入れよう!

 この教養文庫コラボフェアは、出版社が集まっていますので特設サイトとかそういったのはないようですが、Twitterの方がありますので、お近くの書店などの情報はこちらを見てみましょう~。

 教養文庫コラボフェアのTwitterはコチラ → この本で生き抜け!2023

 そして、教養文庫コラボフェアに参加している本屋さんでは、小冊子を無料で配布しています。
 それぞれの編集長が推している40冊の本を見ることができますので、必ず手に入れておきましょう。
 似顔絵も…ご本人を見たことがないのでわかりませんが…楽しめます。

今年はちょっと薄めかな…。

過去の小冊子も紹介!

 ついでに、過去の小冊子もご紹介しちゃいましょう~っとガサゴソさがしていましたら、なんと、2022年のが見当たらないという事件が発生。まさか…とは思うのですが、見当たらず…。

2019年の5周年の時!
2020年
2021年

 これ以外にも、見つかったら…アップしておきます!気長にお待ちください!

6社の紹介!

 この小冊子には、各出版社のブランドの紹介も書いてありますが、小冊子を手に入れられない方もいるかもしれませんので、こちらでも抜粋で簡単に紹介しておきましょう。

ちくま学芸文庫
 1992年創刊、人文・社会科学からサイエンスまで「今読んで新鮮」と思われる作品を刊行してきたそうです。

中公文庫
 1973年6月に創刊ですので、2023年は創刊50周年です。学術・教養から文芸・エンターテインメントまで幅広いジャンルにわたって、約7000点超の作品を刊行してきたそうです。

角川ソフィア文庫
 1996年創刊、角川の伝統を受け継ぐ総合教養文庫として、私たちの心に深く語りかける良質な作品を、読みやすく、美しい装幀で刊行しているそうです。

河出文庫
 1980年創刊。文庫専門の編集部を設けておらず、守備範囲の異なる編集者たちが企画を自由に出し合う体制であることが大きな特徴。現代思想や古典現代語訳シリーズなど、教養・学術ラインも粒ぞろいです。

平凡社ライブラリー
 1993年に創刊、今年で30周年を迎えます。思想・哲学・歴史・文学の分野を問わず、古今東西の名著九百点余りを刊行してきたそうです。文庫よりも少し大きめの判型が特徴。

ついでに、おまけとして講談社学術文庫も簡単に紹介しておきましょう~。

講談社学術文庫
 1976年に創刊。「おもしろくて、ためになる」の基本理念のもと、古今東西の古典・名著の全訳注・全現代語訳が充実。「学術をポケットに」をモットーに、通巻番号は2650番を超えました。(2021年1月1日時の情報です)

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ラインナップ紹介!

 今年のラインナップは、全40冊です。
 なかなか…40冊全部を紹介するのは難しいので、それぞれのテーマごとに、ワタクシが独断と偏見で気になった数冊を紹介したいと思いまーす!

 今回の教養文庫コラボでは、4つのテーマに分かれています。「自分で考える/思想」「みんなで生きる/社会」「過去と対話する/歴史」「万物の理を知る/自然」です。それぞれのテーマから10冊が推されているので、全部で40冊というわけです。
 それでは、本を選ぶという悩ましい時間にお付き合いください~。実は…、この選んでるときの…独り言とか、行動の方が見てて面白いかもしれないですよね…。

「自分で考える/思想」

 1、釈尊の生涯 中村元 平凡社ライブラリー 1200円(税別)
 色々な生活の生活のなかで、仏教に影響を受けた事も多いはずなのに知ってることって少ないですよね~なので、知りたいと思うのですが、教えいただくような内容の本ばかりだと…漢字が多くて読むの大変そうなので、釈尊がどういう人だったのかという部分が知りたいですよね~。この本は、「あらゆる虚飾や神格化を排除することで…」とあるように、釈尊の人柄を知るには最適の本かもしれませんね~。

 2、都鄙問答 石田梅岩 訳と解説:加藤周一 中公文庫 800円(税別)
 フリガナが書いて無ければ読めませんでした。「とひもんどう」と読むそうです。都鄙(とひ)とは、都と田舎の事だそうです。石田梅岩という方も、誰それ…という感じですが、紹介文によると、「農家で生まれ、丁稚奉公を経験した梅岩の思想は十八世紀当時、革新的だった。」ということです。
 どんな思想だったのか、梅岩さんとはどんな人だったのか…気になります。また、本書は「問答形式」となっているので、読みやすいのではないか~っと思っております。

 3、20週俳句入門 藤田湘子 角川ソフィア文庫 900円(税別)
 俳句…には全く縁がなく。作れたら楽しいのかな~などと妄想したり、朝の連続テレビ小説「舞いあがれ」をみたり、気になる本もあったりしているので、興味はあります!
 もし、万が一、入門するとなった場合のことを考えると…この本がいいのかもしれません。
 単純に思うのは、20週間俳句を勉強するという事になるのだと思いますが、この本は厳しいらしく、名句の暗唱ができないと次の週に進めないというのです。ちょっと面白そうですよね~。

「みんなで生きる/社会」

 1、君主論 新版 マキアヴェリ 訳:池田廉 中公文庫 800円(税別)
 ただもう、怖いんじゃないか…というイメージしかなく、読んだことありません。紹介文にも、「非道な権謀術数の書と悪名高き古典である」と書いてあるじゃないですか…ただ、「ぜひ、その印象のまま、怖いもの見たさで読んでいただきたい。」と続いているんです。いや~な気分になるんじゃなければいいんですが…買うとすれば…立ち読みしてからですね~。まぁ、気になりますが…。

 2、倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦 永い均 ちくま学芸文庫 1100円(税別)
 けっして…ネコだから…という理由で選んでいるわけではありませんよぉ~。紹介文によると、「世界の変化への貢献度ではなく、世界の理解への貢献度」が哲学の真価なんだというというのが、この本のテーマなのかな…。気になりますよね~。さらに、「一般的な通念を捨てながら、道徳的善悪それ自体を俎上にあげる。」ということですので、ニーチェに通じるものがあるでしょうか。気になりますね~。さらに、「二人の学生と猫による討論」「M先生との猫の直接対決…」いや、買うしかないですよね、これは。

「過去と対話する/歴史」

 1、第二次大戦回顧録 抄 ウインストン・チャーチル 編訳:毎日新聞社 中公文庫 800円(税別)
 やはり、当事者の話とはよく聞くべきものだと思います。「未曾有の戦争を政治家=歴史家として記述した稀有なドキュメント」とあるように、ご本人の回顧録ですからね。どういう思いで、どういう決断をくだして来たのか…非常に気になりますね~。

 2、南京事件論争史 笠原十九司 平凡社ライブラリー 1500円(税別)
 この本は…わかりませんけど、南京事件があったのかどうかを論争する本ではなく、「歴史的事実として認められた大事件」が「なぜ日本では事件そのものを否定する言説が続くのか。」を問題にしていることから、あったとかないとかを言い争った「不問な論争史」の本であり、なんでそんなことになったのか、「日本人の歴史認識の危機的状況を明らかにしていく。」ということです。
 日本の歴史だけではなく、自分の過去でもなかったことにしたい! という事はありますよね~。どうやって史実と向き合うべきなのか…私たちも考えていかなければなりませんね。

「万物の理を知る/自然」

 1、数学の世界 森毅/竹内啓 中公文庫 960円(税別)
 数学の読み物って…面白い!って思う時と、あぁ~ダメだ理解できん!って思う時と…極端ですよね~。なので、立ち読み必須ではありますが、気になります。

 2、日本俗信辞典 動物編 鈴木棠三 角川ソフィア文庫 1680円(税別)
 「日本全国に伝わる言い伝えや迷信を徹底的に収集」ということで、まだまだ世の中には、聞いたこともないような言い伝えがありますからね~。楽しみです。
 よく聞く話で「ネコが顔を洗うと雨が降る」といいますが…家の中で飼っているからでしょうか…顔を洗っても雨は降りません。この間も、様子を見ていたのですが…あれは…顔を洗っているのではなく、手を拭いているのではないですかね~。
 人間だと、手についた汚れは…ペロっと舐めて服で拭くという行為をしますが、ネコは手をなめたあと…拭くところがないなので顔で…というわけでは…? いやまてよ…なめてるのは肉球とか指の間だったり、爪を噛んだりしているのに、顔で拭いているところは…手の横というか…そこ…濡れてるの…? ん~、気になるね~。

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まとめ

 というわけで、教養文庫コラボフェアの40冊からワタクシの独断と偏見で気になる本をご紹介してきました。たぶん…この中から何冊か買う事になると思いますが、本屋さんで立ち読みして気が変わるということもあるので、まだわかりません。
 ザーっと見ていみると…河出文庫さんからは選ばなかったのかな…たまたまですが…まぁ、河出文庫さんは、グランドフェアの時にたくさん紹介しているので、大丈夫でしょう~。

 今回の教養文庫フェアは、帯にも特徴があったりするようなので、本を購入したらまた更新したいと思います! 売り場情報も更新できるように頑張ります。それでは~。

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今年のチチカカヘはこれだ!

 とりあえず…2冊買ってみた。

ネコのアインジヒトの顔がきになるかたは本屋さんへGO~。

 この2冊は絶対だな~っと思ったので、立ち読みせず買ってきました~。
 偶然にも、どちらの本も対話形式なんですよね~。読みやすそうです。
 追加で…購入するかどうかは…わかりませんが…悩んでる本もあるので…どうしようかな…。

 それと、帯に特徴が…というよりも、「出版社が違うのに同じ帯」というところが…すごいんですよね~。これ、大変なのは…本屋さんなんじゃないんですかね~。帯は機械でやるのか手作業なのか…わかりませんが…。
 かわいい帯ですので、生き抜くためにも読んでみてください~。

売り場情報~。 2023年2月23日更新! 

 たいていの書店で開催してると思いますが…。ワタクシはジュンク堂池袋本店で購入してきました~。

 1、ジュンク堂池袋本店 3F文庫売り場に特設コーナーあり
 2、三省堂 B1地下文庫売り場に特設コーナーあり

読んだ~。 

 ①倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦 永井均 1100円(税別) 384ページ
  だいぶ…前に読んでいたのですが、感想を書くのを忘れてた…というよりは、書けなかったというほうが正直なところです。いや~、面白かった~!などとはとても言えないくらい、難しかった…。

 本格的に、哲学とか倫理を勉強している方々というのは、こういう議論をしてるんでしょうか…頭の中がどうなっているのやら…。

 内容は、序章から終章までの9つの章に分かれています。祐樹くんと千絵さんという二人の学生に、M先生が講義をするのですが、各章の最後でM先生の講義に対して猫のアインジヒトが反論をするというようなスタイル。なので、代表的な哲学や倫理の考え方とそれに対する反論というのを同時に読むことができるのですが…。まぁ、内容は難しいですね~。

 一番面白くて…なんとなく…わかったような感じになるのが、第7章のアインジヒトとM先生の直接対決ですね~。テーマは、「なぜ、道徳的であるべきか?」
 この章は、この本の肝というか、まとめの章なのではないかと思います。ここから、終章に入っていくわけなのですが、最終的な結論っぽい部分も垣間見えるあたりが、いいなぁ~っと思っています。

 というわけで、ちょっと難しいですが…倫理や道徳に興味がある方は…7章だけでも立ち読みで読んでみてはいかがでしょうか~。

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