さて、今年も新潮文庫の厚い夏がやってまいりました~。
今年は、例年とちょっと違うところがあるようです。どんなところが違うのか、そして、どんなラインナップなのか…しっかりと、ご紹介していきまーす。
新潮文庫の100冊とは?
新潮文庫の100冊とは、キュンタ君がおススメしてくれる100冊のことです。
新潮文庫の100冊2024は?
小さな町の小さな本屋さんに、おじいさんと暮らしているロボットのキュンタくん。毎年、キュンタくんの物語があるんですが…今年は残念ながらないようです。
ただ、キャッチコピーはあるようで、「この夏の感動はいちどきり。」です。
ワタクシは、「一度きり」というよりは…「いち、ドキリ」と読んでしまいました。1回でもドキリとしたら夏の思い出ですよね~。
小冊子を見てみよう~!
小冊子は、お近くの書店で無料配布されていますので、ぜひ、手に取ってみてください~。
また、新潮文庫の公式サイトでは、PDFでダウンロードもできるようです。
新潮文庫の100冊 2024公式サイトはコチラ ⇒ どきりとする本が見つかるといいね~。
今年は、キュンタくんの物語がないので、小冊子のページを開くとすぐに本の紹介が始まります。
おじいさんは…どこに?
小冊子を見ていて…違和感が…。
毎年、キュンタくんを温かいまなざしで見つめていたおじいさんが…いない…?
ままままままままま…まさか!
と、思いましたが…、ちゃんとおられました…。寝てるんかい~!という突っ込みをいれたくなりますが…まぁ、疲れちゃうんですよね~きっと。それはともかく、ご無事でなによりでした。
ラインナップを紹介~!
というわけで、ラインナップを紹介していきましょう~。
当然、100冊全部を紹介はできませんので、ワタクシの独断と偏見で、今年買うつもりの本を中心に紹介していきたいと思いまーす。
作品中の1行!
ワタクシは毎年、この小冊子を見ながら今年はどうしようかな~っと悩んでいるのですが、この小冊子には、表紙が掲載されているので見た目で選ぶこともありますし、キャッチコピーみたいな一文があるので、それと紹介文を読んでなんとな~く決めているんですね。
ワタクシは、キャッチコピーだとおもっていたんですが…そうではなくて、作中の印象的な1行を紹介しているということのようです。で、そのとなりに、P13とかP255とか書いてあるんですが、これは、その1行が書いてあるページ数だったんですね~。
いや~、考えればなんとなくわかりそうなもんですが…深く考えたことなかったし…今回、説明文が書いてあったので、「あ、そうなんだ~」という感じでした。
というわけで、この作品中の1行も紹介していければと思っております~!
さて、今年は全97冊かな~っと思いますが、ジャンル分けとしては、「愛する本」「シビレル本」「考える本」「ヤバイ本」「泣ける本」の5つに分かれています。
だいたい…いつも同じなんですが…「恋する本」が「愛する本」に変わっています。
新刊紹介!
各ジャンルの冒頭に「新刊紹介」ということで、新刊が紹介されているんですが…小冊子の冒頭の、矢部太郎さんの本はどこに分類されるのか…わからないので、ここで紹介しておきましょう~。
①大家さんと僕 矢部太郎 781円
新潮文庫にマンガが登場~!芸人の矢部太郎さん、マンガも描いていたんですね~。大家さんとの暮らしぶりを描いたということですから、マンガエッセイみたいな感じですかね。面白そうです。
愛する本
愛する本には19冊がラインナップされています!
②ひとりでカラカサさしてゆく 江國香織 693円
江國香織さんの新刊です。若いころに同じ出版社で働く3人が、大晦日の夜に自殺してしまうという話だそうです。ん~、サスペンス?ミステリー?自殺した3人はそれぞれ80代になっていたようで、そこまで元気に生きてきたなら…自殺しなくても…と思っちゃいますが、何かあるんでしょうね…3人一辺に死ななければならない…何かが! つまり、ひとりではカラカサさしていけないってことですね。
③とわの庭 小川糸 693円
帰らぬ母を待つ盲目の女の子の物語です。気になる1行は「生きているって、すごいことなんだねぇ」いや、生きてるってすごいことですよね~。
④吾輩も猫である 605円
猫好きの人気作家8人が漱石の名作に挑むというとで、猫好きにはたまらない本かもしれません。ただ、なんとな~く、今まで読んでみようとは思わなかったのですが…そろそろかな~っと思ったり…。「私は猫なんだから、家事まではやってあげられない。」という一文を書いたのは誰なのかはわかりませんが…ん~。面白そうだな~。
シビレル本
シビレル本には20冊がラインナップ!
⑤百年の孤独 ガブリエル・ガルシア=マルケス 訳:鼓直 1375円
こちらも、新刊ですね。同名の焼酎がありましたが…とにかく、なんかすごそうです。表紙も…いい感じですね~。
⑥満願 米澤穂信 825円
「死にたい人たちのあいだで、随分評判らしいのよ。」という一文が紹介されています。ちょっと、どういう話かわかりませんが、短編集のようですね~。表紙がいいかな~っと思って選びました。
考える本
考える本には、20冊がラインナップされています。
⑦恍惚の人 有吉佐和子 935円
「パパも、ママも、こんなになるまで長生きしないでね」…!いや~どんなシチュエーションでの言葉なんですかね~。自分の子ども達に言われたらショックかもしれないですが…迷惑はかけたくないし…これはちょっと…重要な問題かもしれません…。
⑧暇と退屈の倫理学 國分功一郎 990円
この本は、もぅ、絶対おススメです。このブログでも1つの記事にしちゃったくらい面白かったです。なので…もし、どの本も選べなかったらもう1回買って読んでもいい!と思ってるくらい面白いです。気になる方は、別の記事ですが読んでみてください~。
⑨鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ 川上和人 693円
こちらも最高に面白い、ニヤニヤしながら読める本です。ただ、川上さんの新刊が新潮社からでているので、そちらでもいいのにな~っと思っています。「駄菓子も外来種も見かけで判断してはいけない。」らしいですよ。駄菓子は見た目よりも、うまいですからね~。
ヤバイ本
ヤバイ本も20冊がラインナップ!
⑩#真相をお話しします 結城真一郎 649円
こちらも新刊ですが…なんかこの表紙は、ずーっと前から見たことがあるような気がしますが…ハードカバーと同じなんですかね~。こちらも、5つのお話が収録されているようですね~。
⑪ルビンの壺が割れた 宿野かほる 572円
前代未聞の読書体験を味わえるということで、昨年からご紹介してるのですが…まだ、買ってないんですよね~。「突然のメッセージで驚かれたことと思います」という一文は…冒頭なのかな~。
⑫地球星人 村田沙耶香 737円
「なにがあってもいきのびること。」という一文から、SFなのか…ミステリなのか…とにかく、なんだとしても生きのびてほしいです!
泣ける本
泣ける本には17冊がラインナップされています。
⑬夜が明ける 西加奈子 935円
こちらも新刊です。再生と救済を描く、著者5年ぶりの長編ということで、期待が高まりますね~。
⑭号泣する準備はできていた 江國香織 605円
あれ?本のタイトルを間違ったかな?と思ちゃう感じでして、紹介の一文は「私たち、もうじき墜落するわ」で…なんか…もぅ、どんな本なの~!って感じですね。
⑮月まで三キロ 伊予原新 781円
ん~なんかこう…心温まるお話が多いのかな~という気がしますね。一文は「実はわたし、138億年前に生まれたんだ」というものです。ん~誰のことかな~。
限定プレミアムカバー
そして、新潮文庫といえば毎年恒例の限定プレミアムカバーですよね~。今年も8色あります。
毎年1冊は購入しているのですが…痴人の愛、飛ぶ教室、山月記かな~。
ヨルシカさんとのコラボカバー
今年はなんと、ヨルシカさんとのコラボカバーもあるそうです!
ただ…ヨルシカさんって誰?という方もいますよね~。ワタクシもそうでした。
このカバーを見て、あ、絵を描いてる方ですね~っと思っちゃいますが…違ったんです。
なんと、男女2人組のバンドだそうです。歌手なんですね~。最近だと、アニメ「葬送のフリーレン」のオープニング曲を歌っているそうなので、聞いたことあるかたも多いかな~と思います。
ワタクシも、聞いてみたら…あぁ~!聞いたことある~!という感じでした。
ワタクシのように、ヨルシカさんをもっと知りたいぞ~!という方は、公式ホームーページがありますので、そちらをチェックしてみてください~。
ヨルシカ公式HPはコチラ ⇒ 色々な絵も素敵ですよ~。
そして、このヨルシカさんのカバーには、キラキラした素敵な箔押しがされています。ぜひ、手に入れたい一冊ですよね~。
今回のヨルシカさんのカバーはもともとのカバーの上にかけてありますので、外してカバーだけでも大切に保管することができます。もともとのカバーは、安野さんの描いたカバーですので…派手さはないですが、これはこれで素敵ですよね~。
この文鳥・夢十夜は、ちくま文庫版の表紙が気になっていて、欲しいな~っと思っていたところなんですよね~。
まだある!季節限定カバー
小冊子の方では、大々的に取り上げてなくて、さりげな~く限定と書いてあります。
限定カバー【夏】と書いてあったので、もしかすると、季節ごとにあったのか…それとも、これからあるのか…わかりませんが、チェックしなければなりませんね~。
こちらのカバーはもともとのカバーと同じ方が描いているようです。ふすいさんという方だそうです。きれいな絵ですよね~。水彩画みたいな感じで…。
ふすいさんにも公式のHPがありますので、ぜひ行ってみてください~。
ふすいさんの公式HPはコチラ ⇒ 本屋さんでみたことある~というイラストも!
こちらも、もともとのカバーの上にかかっておりますので、取り外すこともできます。
たしかに…このカバーは桜ですかね…まだ肌寒い春の様子ということでしょうか…。主人公の男の子なんですかね~。
購入者プレゼント~!
今年も、新潮文庫の100冊の帯がついている本を1冊購入するごとに、キュンタ君のステンドグラスしおりがもらえます~。なんと、今年は6種類ということで…6冊買えってことですね~!
というわけで、新潮文庫が本気になってきたようです。今年は6冊ですよ~。
純金しおりはなくなった…?
そして、何年かは続いていたキュンタ君の純金しおりプレゼント企画は…今年はありません!
みなさんもご存じのように、金の値段が高騰しているからなのではないでしょうか。まぁ~いたしかたないですよね~。
また、金のお値段が下がってきたら再開してほしいと思います!
売り場情報~!
フェア棚も8月になると在庫が少なくなってきて、縮小していきます。早めに購入することをおススメいたします。また、一部の店舗ではステンドグラスしおりの配付が終了したという張り紙があったりしますので、ご購入の前には確認した方がよさそうです。
池袋ジュンク堂本店では、まだまだしおりがありましたので、大丈夫かな~っと思っています。
新潮文庫の100冊 2024の6冊はこれだ~!
というわけで、今年の夏はこれで決まり~!
文鳥・夢十夜 夏目漱石 430円(税別) 329ページ
こちらの本、ぢつはお値段が430円なんです…。今、430円で買える文庫ってないですからね~。貴重です。さらに、ヨルシカさんとのコラボカバーでは買わない理由がないですよね~。
世界でいちばん透きとおった物語 杉井光 670円(税別) 235ページ
カバーもよかったのですが、なんといっても…帯に「絶対に予測不能な衝撃のラスト」と書いてありまして、さらに、「電子書籍化絶対不可能!?」って書いてあるんですよね~。「紙の本でしか体験できない感動!」ということで…気になるじゃないですか~。
飛ぶ教室 エーリヒ・ケストナー 訳:池内紀 520円(税別) 223ページ
この写真でみると…星新一さんの本に見えますが…飛ぶ教室です。実際はもっと緑です。決め手は挿絵ですね~。かわいい挿絵がチラホラ出てきます。児童文学なんでしょうかね~。
百年の孤独 G・ガルシア=マルケス 訳:鼓直 1250円(税別) 661ページ
表紙もなんかすごいですよね~。NETFLIXが映像化を準備中ということなので、先に読んでおきたいですね~。
ルビンの壷が割れた 宿野かほる 520円(税別) 175ページ
読んだ~! 2024年8月9日更新!
久しぶりに…続きが気になってしまって…一気読みしてしまいました~。本編が170ページと割と短めだったこと。どこで区切ったらいいのかわからかったことなどから…読んでしまいましたね~。
さて、感想は…というと…面白かったですね~。
二人の登場人物によるフェイスブックのメッセージのやりとりで物語が進んでいくんですね~。二人の関係性、過去の想いなど…色々な事が明らかになっていきます。
いや~、どうなるんだこれは…と思っていると、驚きのラスト! というわけなんですが…まぁ、驚きと言ったら驚きですよね~。
もともと、小説の作者と読者には情報の非対称性があります。作者にとっては、どの情報をどこで明らかにしていくか…というのが腕の見せどころ…という部分があります。感のいい読者に気取られないようにしなければなりませんが、それが極端すぎると突然感がありすぎて白けてしまうこともありますので、塩梅が難しいですよね~。
ワタクシは、最後まで読んで面白いと思いましたが…やはりラストの部分には突然感がありました。ポイントは未帆子のメールだと思うのですが…そもそも、返信しますかね~っという疑問がわきます。返信したくなるなにか…返信しなきゃならない何かがあったんだろうと思います。最初から…相手がどういう人かをわかっていたんですからね。その辺を読み取れなかったのかもしれません。ん~。残念でした~。
そういう意味では、メールのやり取りの言葉のなかに、色々な意味を込めた言葉があるのかもしれません。敬語って意外にそういう場面でも使えますよね~。含ませるというかね…。ルビンの壺のように色々な見え方があるのかもしれませんし…割れたんだから1つなのかもしれませんし…。どうなんでしょうね~。
ま、ともかく楽しく読めましたし、次が気になってページをめくる手が止まらなかったのは事実ですから十分かと思います。
あと1冊はどうしようかな~。
というわけで、とりあえず5冊は決まりました。あと1冊はどうしようかな~。
ステンドグラスしおり Get! 2024年8月9日更新!
というわけで、とりあえず5枚はいただきました~。あと1枚!
とりあえずの…まとめ
というわけで、新潮文庫の100冊 2024をご紹介させていただきました~。まだ、コンプリートはしてませんが、早めにゲットしておこうと思います。
今年は…例年より、新潮文庫の棚の前に…人が多いような気がするのですが…たまたま?
コメント
ご無沙汰です。
「ルビンの壷が割れた」は私も以前読みました。面白かったですね。
「百年の孤独」よさげですが、店員がアホだと対象と気付かずに栞くれない恐れも。
以前に、「オルタネート」でそういうことあったので。
yossy様
お久しぶりです!そして、いつもコメントありがとうございます。
まだ…読んでませんが「百年の孤独」を見たときに、これは「しおり」の対象本と気づかれないかもしれないな~っと感じました。
新潮文庫の夏の100冊の帯がついていないからですよね~。ワタクシも以前、そういうことがありました。ただ、店員が忘れてるのか
もうしおりがないのかわからず、訪ねる勇気もなく、「ありません」と言われてがっかりした顔を隠す演技力もないので…聞かずに泣き寝入りでした。
それからというもの、購入してプレゼントをもらう時は、必ず池袋のジュンク堂と決めています!
しおりは、3階のカウンターに置いてあるので、在庫もわかりますし、一声かければ自分でとることができますし、
また、セルフレジなどでもカバーをお願いしたりすると、「しおりはもらいましたか?」と声をかけてくれます。
クリームソーダの袋もそんな感じで、言う前に声をかけてくれるので、すご~くありがたい本屋さんです。
yossyさんも、これは!とお思いの時は、ぜひ、池袋まで足をお運びください~。
東京の丸善もいいかな~っと思うのですが、ワタクシは、あそこはちょっと苦手です。
ご無沙汰してます。
ジュンク堂さんは、学びの基本の時に行きましたよ。対応も親切でした。ただ、千葉からだと若干池袋は面倒なのがなんとも...
ちなみに、初ジュンク堂は柏店でしたが、残念ながら閉店しました。
近所だと、三省堂のそごうじゃない方の店でもフェア扱ってて、自分で栞を選んで持って行けます。
自分は、百年の孤独を買い、無人島みたいなデザインの栞をもらいました。
この本、内容が困難なのか、こんなのまで出てますね。試しに買ってみましたが、いずれにしても読むのは先になりそうです。
https://www.hayakawabooks.com/n/nf9fa34e9b751
(『百年の孤独』を代わりに読む』)
それでは、また。
yossy様
お世話になっております。いつもコメントありがとうございます。
そうですよね~。池袋は遠いです。ぢつは、ワタクシも遠いのですが…。
「百年の孤独」は…なんだか、難しいみたいですね~。「代わりに読む」も三省堂書店でならんで売ってました~。
新潮文庫からも…無料でこんなのも出してました~。
https://www.shinchosha.co.jp/special/205212/
ん~。読むのは当分あとにするか…盛り上がっているうちにさっさと読んでしまうか…悩ましいですね~。